前回 (1日前) からまた少し考えが変わったりしたので、まとめておきます。観点が違うものなど。
(この文章は、「当日制作」 というスタッフの呼称・役職名について、「何ら問題ない」 と考える視点からの文章です。)
■ 当日制作という概念
・当日という語と、制作という語のつながりに関して、
A) 当日+制作 (役職) という概念はおかしいが、
B) 当日+制作 (業務) という概念はおかしくない、
と主張することは、異論が少ないのではないかと思われる。
・「当日制作」 という概念が時間で区切っているものは、役職ではなく業務である。その構造は、「当日運営」 という語と同じである。
・「当日制作」 (業務) が転じて、「当日制作」 (担当者、呼称) として用いられている。
・「当日制作」 を役職やクレジットにも用いるかどうか、は少し別問題な部分ではあるが、使用してもとくに支障はないと思われる。
・「当日制作」 は、つまるところB由来の語や呼称であり、おかしいものではない。
・「当日制作はおかしい」 という感覚は、おそらくはA由来を感じた場合に生じるものではないか
■ 当日制作という語と、当日運営という語は、対をなすことができる
・当日制作という語と、当日運営という語は、前者が 「ライトなポジション (団体によって異なるかも)」、後者が 「ガチ業務の名称」 として認識されている、というような意味上の差を除けば、語の構造としては完全に相似形で、対となる存在である。
・完全に対称である2つの語に対して、「当日制作はおかしく、当日運営は正しい」 と主張することは、明らかに非対称であり、その維持のためにはダブルスタンダードを内在することが必至となる。
■ 当日制作が生まれたとき
・当日制作という呼称の使用者は、「新しいライトなポジションもしくは参加形態」 に対して、「新しいライトな名称」 をつけた。それが 「当日制作」 である。
・「当日制作」 の概念は、ある意味 「制作」 (役職) と明確に差別化をおこなうために生まれた。それはとくに旧知の概念を乱すようなものでもなく、整合性のとれたものである。
・当日制作という名称と概念こそが初期使用者の “発明” だったのであって、それが意味する内容のために自然と、「当日制作」 というポジションは制作者の入門ルートとしても機能するようになっている。
・当日制作という呼称をなくせば、同時にそのインキュベーター的な機能が、消失してしまうかも知れない
■ 「当日運営」 は、「当日制作」 を代替できるか
・「当日制作」 という呼称を、「ライトなポジション」 という意味合いも含めて利用する人にとっては、代替として示されている 「当日運営」 という呼称では、情報量が落ちている上に、規模感が巨大になっており、責任は増大しているおそれがあり、十分に代替しうるものとはならない可能性がある。
・「当日制作」 という呼称を使用しない場合、「1日だけでもぱっと行って手伝える演劇公演のスタッフ業務」 の名を呼ぶことができない。
・これは、「自分自身はそのスタッフを何と呼ぶだろうか」 という問いとは、また全然別の問題だと思います。
・「当日制作」 という呼称はおかしくないので、それを使ったからという理由で、とくに低く見られたり、とくに低く見たりしなくていいのではないか、ということが言いたい。
・「当日制作」 という呼称と概念は、それらを好む人によって、自由に使われるのがよいのではないでしょうか
(ありがとうございました)
(この文章は、「当日制作」 というスタッフの呼称・役職名について、「何ら問題ない」 と考える視点からの文章です。)
■ 当日制作という概念
・当日という語と、制作という語のつながりに関して、
A) 当日+制作 (役職) という概念はおかしいが、
B) 当日+制作 (業務) という概念はおかしくない、
と主張することは、異論が少ないのではないかと思われる。
・「当日制作」 という概念が時間で区切っているものは、役職ではなく業務である。その構造は、「当日運営」 という語と同じである。
・「当日制作」 (業務) が転じて、「当日制作」 (担当者、呼称) として用いられている。
・「当日制作」 を役職やクレジットにも用いるかどうか、は少し別問題な部分ではあるが、使用してもとくに支障はないと思われる。
・「当日制作」 は、つまるところB由来の語や呼称であり、おかしいものではない。
・「当日制作はおかしい」 という感覚は、おそらくはA由来を感じた場合に生じるものではないか
■ 当日制作という語と、当日運営という語は、対をなすことができる
・当日制作という語と、当日運営という語は、前者が 「ライトなポジション (団体によって異なるかも)」、後者が 「ガチ業務の名称」 として認識されている、というような意味上の差を除けば、語の構造としては完全に相似形で、対となる存在である。
・完全に対称である2つの語に対して、「当日制作はおかしく、当日運営は正しい」 と主張することは、明らかに非対称であり、その維持のためにはダブルスタンダードを内在することが必至となる。
■ 当日制作が生まれたとき
・当日制作という呼称の使用者は、「新しいライトなポジションもしくは参加形態」 に対して、「新しいライトな名称」 をつけた。それが 「当日制作」 である。
・「当日制作」 の概念は、ある意味 「制作」 (役職) と明確に差別化をおこなうために生まれた。それはとくに旧知の概念を乱すようなものでもなく、整合性のとれたものである。
・当日制作という名称と概念こそが初期使用者の “発明” だったのであって、それが意味する内容のために自然と、「当日制作」 というポジションは制作者の入門ルートとしても機能するようになっている。
・当日制作という呼称をなくせば、同時にそのインキュベーター的な機能が、消失してしまうかも知れない
■ 「当日運営」 は、「当日制作」 を代替できるか
・「当日制作」 という呼称を、「ライトなポジション」 という意味合いも含めて利用する人にとっては、代替として示されている 「当日運営」 という呼称では、情報量が落ちている上に、規模感が巨大になっており、責任は増大しているおそれがあり、十分に代替しうるものとはならない可能性がある。
・「当日制作」 という呼称を使用しない場合、「1日だけでもぱっと行って手伝える演劇公演のスタッフ業務」 の名を呼ぶことができない。
・これは、「自分自身はそのスタッフを何と呼ぶだろうか」 という問いとは、また全然別の問題だと思います。
・「当日制作」 という呼称はおかしくないので、それを使ったからという理由で、とくに低く見られたり、とくに低く見たりしなくていいのではないか、ということが言いたい。
・「当日制作」 という呼称と概念は、それらを好む人によって、自由に使われるのがよいのではないでしょうか
(ありがとうございました)
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記事を書きました
当日制作と当日運営https://t.co/yWF2RQRF9O .— 北海道の高校演劇 (@hkd_kokoengeki) February 14, 2024